原理

転圧の進行による地盤剛性の増加に伴い、一般に下図のように振動ローラの加速度波形が乱れ、その周波数解析においては振動ローラ振動数以外の成分(高周波スペクトルS1,S2,・・・・ならびに1/2分数調波スペクトルS1’,S2’,・・・・)が卓越してくることが認められます。

この性質を利用し、下式に示す「乱れ率」を定義します。乱れ率が大きいほど、地盤が締固まっていることを表します。

「乱れ率」は、加速度応答を定量的に表す指標ですが、力学的な意味付けがありません。αシステムでは、藤山・建山1)による理論式を採用し、乱れ率から力学指標である地盤変形係数Eに換算します。

roller =f (乱れ率、振動ローラ機械諸元)

1) 藤山哲雄,建山和由:振動ローラの加速度応答を利用した転圧地盤の剛性評価手法,
     土木学会論文集No.652/Ⅲ-51,pp.115~123,2000